不眠で限界だったけど、少しずつ眠れるようになった話

💚 こころを整える

布団に入って、「よし寝よう」
……って思った瞬間に、脳内会議スタート。

明日の予定や段取り、6年前の恥ずかしいミス…
いや、寝かせてくれ。

なんで?今?ってなる。

「これはまずいな」と思って、睡眠導入BGMのYouTube動画を流した日もありました。
ヒーリング音3時間。聞き終わっても、目はパッチリ。おいおい、どんだけ起きてたいんだ自分。

それでも当時の私は、「気のせいだ」「なんとかなる」と
自分をなだめて、押し切ろうとしてたんですよね。

でも、どんどん眠れなくなって、
起きてる時間のほうがしんどくなってきて。

今日は、そんな自分の“不眠とのつきあい”を
記録として、まとめてみました。

不眠のはじまり

2023年の12月ごろから、
「ん?なんか寝つき悪いな…」って日が増えてきました。

最初は、ちょっと神経が高ぶってるだけだろうって思ってたんです。
季節の変わり目だし、年末の仕事が立て込んでるし、疲れてるだけかな〜って。

でも、寝ようとすると目が冴える。
寝ても1〜2時間で目が覚める。
そしてそのまま朝まで目がギンギン。

……これ、さすがにおかしいなって思い始めました。

ただその時の私はまだ、「まぁ一時的なもんでしょ」って軽く見てて。
ちょっと睡眠アプリでも入れてみるか〜とか、BGM聴くとか、
とにかく“自力でなんとかしようとするモード”でした。

仕事のプレッシャーと限界のサイン

当時の仕事は、正直けっこうハードでした。

担当業務は多いし、責任は重いし、
人間関係もちょっとギスギスしてて、心が休まる瞬間がなかった。

そして、ちょうど課長昇進を間近に控えていた時期でもあったんです。
「このタイミングでへばるわけにはいかない」って気持ちが強くて、
正直、自分でも無理してるのわかってたけど…がんばっちゃってました。

実際に上司に「最近ちょっと体調が…」と相談したこともあります。
でも返ってきたのは、「じゃあテレワークに切り替えようか」って対応だけ。

うん、それ、ありがたいけど……
仕事の量も内容も変わってないから、正直しんどさは据え置き。

むしろ、「家にいるんだからいけるでしょ?」って空気すら感じて、
逆にプレッシャーが増した気がしてました。

心療内科の受診と休職

「あっ、これはさすがにヤバいやつかも…」と思ったのは、
2024年3月のはじめ、まる2日間ほとんど眠れなかったときでした。

さすがにそのときは、「これは気のせいじゃないな」って思って、
心療内科を受診することにしました。

診断は「軽いうつ状態」と「不眠症」。
なんとなくそんな気はしてたけど、実際にお医者さんから言われると、
「ああ、自分、ほんとに限界きてたんだな…」って感じました。

最初は、ブロチゾラムという睡眠導入剤が処方されて、
1回2錠を目安に飲んでました。
でも、ある日ついに「2錠飲んでも全然寝れない…」ってことが起きて。

これはさすがに怖いぞと思って、医師に相談したところ、
次はデエビゴという別の薬を処方されました。

それでも、「薬を飲まないと眠れない身体になってしまったんじゃないか」っていう不安が、
どんどん強くなっていったのを覚えてます。

とはいえ、あの頃の自分にとって一番必要だったのは、
まず“眠ること”でした。

ただ、日中の頭痛、吐き気、体のだるさもひどくて、
仕事どころじゃない状態に。

そして2024年の5月、休職に入ることを決めました。

回復のプロセスと小さな習慣

薬は、効くときもあれば、そうでもないときもありました。
だから私は、薬に頼りすぎずに眠れるようになるにはどうしたらいいか、
ちょっとずつ自分なりに試してみることにしました。

休職当初は、正直かなりボロボロで、
車の運転すら怖くてできないくらいの状態でした。

そんな中で、この1年間、いろいろと試してみたんですが……
実際に効いたのは、超シンプルで地味なことたちでした。

  • 朝起きて朝日を浴びる
  • 夕方に少しだけでも散歩する
  • 気が向いたときに、近所の森を歩く(森林浴)
  • 寝る前に5〜10分だけの瞑想
  • 毎日なるべく同じ時間に寝て、同じ時間に起きる

なんてことないように見えるかもしれないけど、
この“ちいさな整え”が、思った以上に効いてくるんです。

薬も、「どうしても眠れなさそうな日だけ」飲むように。
1錠に減らしたり、飲まずにチャレンジしてみたり。
もちろんうまくいかない日もあったけど、
「飲まないとダメ」じゃなくて、「今日は頼ってみよう」って、自分で選べる感覚に変わっていきました。

そして何よりも、
眠れなかった日でも、自分を責めないこと。

「またダメだった」じゃなくて、「今日の自分、よくやったよ」と。
……まあ実際にはそんな余裕なかった日も多いけど、
それでも、そう思おうとするだけで、ちょっとだけ気持ちが軽くなりました。

今どうなってるか

今は、かなり眠れるようになってきました。

毎晩きっちり熟睡!……ってわけではないけど、
だいたい夜22時〜朝5時ごろまで、自然に眠れる日が増えてきた感じです。

睡眠導入剤も、週に1〜2回飲むか飲まないかくらいまで減ってきて、
「今日は薬なしでいけそうだな〜」って思える日も増えてきました。

昼間のだるさや頭痛も、前ほどは気にならなくなって、
体調も少しずつ、ゆるやかに整ってきています。

ぶっちゃけ、「完全に元どおり!」ってわけじゃないです。
でも、あの“寝れない夜に震えてた日々”とは、もう違うって実感があります。

最後に伝えたいこと

不眠って、ほんとにしんどいです。
寝れないだけで、心も体もすり減っていく感じがして。

「甘えなんじゃないか」「まだ頑張れるはず」って自分を追い込んで、
気づいたときには、もう限界を越えてた。
そんな人、きっと私だけじゃないと思います。

でも、不眠は「弱さ」じゃなくて、
体と心からの“ちゃんとしたサイン”なんですよね。

薬を使うことも、誰かに頼ることも、仕事を休むことも、
どれも“弱さ”じゃなくて、“整えるための選択”。

眠れなかったとしても、自分を責めないでください。
むしろ、「今日もよく頑張ったな」って、少しだけ優しくしてあげてほしいです。

この記録が、同じような夜を過ごしている誰かの、
ほんの少しのヒントになればうれしいです🌙

🌱 最後に

この体験を通じて見つけた、
「朝日を浴びる」「散歩する」「瞑想する」みたいな、
小さくて静かな習慣たちが、ほんとうに助けになってくれました。

それぞれの習慣についても、
また別の記事で少しずつ書いていこうと思います🌿

よかったら、なのらいふをのぞきにきてくださいね。

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